こんにちは!デザインハウス宮崎の町田です。
今日の質問は、日南市のヤドカリさんから
「戸建て新築を検討しています。
私は、今アパート暮らしで、子供が騒いで周りの方に迷惑をかけて
いるのが気がきでなりません。
できれば防音の家を建てて欲しいのですが、木造の家で
防音対策をどのようにしたらいいのか?教えてください。」
確かに、賃貸アパートやマンション暮らしだと、隣人に配慮して、
生活音を出させない苦労が多くて、早くマイホームを持って音を気
にせずに過ごしたいと考える方も多いと思います。
しかし、日本の一戸建ての9割以上は木造で、防音性が低い印象
です。木造住宅で、どのように防音したら良いのかを少しお話し
したいと思います。
1、床・壁・天井の防音対策
空隙や緩衝材の挿入などを行い二重構造に近づけて行くことで
相当の防音効果が期待できます。
二重構造とは、部屋の中にもう一回床・壁・天井を作るイメージ
です。木造住宅はコンクリートに比べて音が伝わりやすいため
二階の音を防ぐ方法としては、フローリングの下に遮音仕様
のマットやボードを敷設。
更に根太間に吸音材を挟み込みます。
床材から下地を通して構造部材への音の伝わりを防ぎます。
そして下階の天井についても遮音ボードを挟み、天井裏に吸音材
を敷きます。
壁に関しても同じ考え方で、下地ボードに遮音シートや遮音ボード
を挟み壁の内側に吸音材を充填します。
仕上げ材のクロスも遮音に優れた材料があります。
また、隙間なくきちんと施工する事も大切です。
当社の施工もそうですが、「高気密・高断熱住宅」は、建物に
隙間ができないように作られているため、外からの音が
入りずらく、入ってきた音も断熱材が吸収してくれます。
2、窓の防音対策
一般的な外壁は150から200ミリほどありますが、窓と言えば
たったの5ミリほど、複層ガラスでも20ミリしかありません
このことからも窓は騒音も壁より入りやすく(漏れ)なります
窓の防音対策は
・窓の大きさ・・小さい方が防音効果があります。
・窓の位置・・なるべく隣家の窓から離れた位置にする。
設計段階から隣地の窓の位置など検討する
必要があります。
・二重サッシの検討・・厚さを増やすため二重サッシを使うこと
によって防音性がアップします。
3、自分でできる防音対策
新築する時万全な防音対策をとるのは理想ですが、防音性を
高めることは建築費用もかさみがちなので、予算と照らし合わせ
ある程度は妥協しないとならない事もあります。
・防音アイテムを使って防音対策をする
・防音カーテン
防音カーテンは比較的安価で、防音効果が得られるアイテム
購入の際は、窓のサイズより大きめのものを選んでください。
・防音シート・防音マット
壁や床の防音効果を高めたい時、気軽に活用できるのが防音
シートです。壁に貼ったり、床に敷いたりするだけで、防音性を
高められるので、おすすめです。
新築を建てる場合、ほとんどのご家庭は木造住宅を選びます。
鉄筋と比べて木造は防音性に不安要素はございますが
今まであげたような防音対策をとることによって、騒音の
少ない、快適な生活を送ることができます。
いつでもお気軽にご相談ください。