お客様と打ち合わせをしていると、デザインハウスは発砲ウレタン施工はしないのですか?
と、ご質問されます。デザインハウス宮崎では基本的に断熱材に現場発泡ウレタンは使用いたしません。
(ご要望があれば施工します)
発泡ウレタンを標準仕様として採用しない理由について
1、いたずらに建築コストを上げてしまう
2、建築物の壁体内は無機質で、安定的な工法を採用することが建築学会では当たり前であること
3、国内外でグラスウールがグローバルスタンダードであること
4、ウレタン等は本来RC(鉄筋コンクリート由来)の為の断熱材であること
5、高性能グラスウールについては断熱材のへたれや結露が無いことが実証されていること
https://www.glass-fiber.net/pdf/kabenonakanoGW.pdf
などが挙げられます。
特に注意しなければならないのが、防湿層です。
防湿層とは、室内の水蒸気によって発生する結露を防止するための部材のことを言います。
壁内の断熱層の室内側に設置され、防湿性の高いポリエチレンフィルムが主に使用されます。
2006年(平成18年)に省エネ法が改定され、それまでの防湿気密層から気密層と防湿層に分離されました。
防湿層は、透湿抵抗の小さいグラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材や、
吹付け硬質ウレタンフォームやフェノールフォームといったプラスチック系断熱材を
使用する場合に必要とされます。
防湿層だけでは湿気を防ぐことは難しく、断熱材の外側に通気層を作ることで湿気を排出します。
透湿抵抗比の計算又は一次元定常計算による防露性能の確認計算によって、
防湿層を省略する事は可能ですが、これはある一定の飽和水蒸気量による計算であって、
その状態が365日担保されることは日本国内ではほぼ不可能と言えます。
ということは計算ができていても必ず壁体内に水分が入って結露するという事実があります。
ですから、どのような計算に基づくものであっても防湿層は不可欠と言えます。
↑気密層を設けないことによる内部結露の発生
左側当社施工図になります。
このように通気層を設けることにより内部結露がなくなり、断熱材に損傷が起きず、
いつまでも断熱性能が落ちなくなる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/飽和水蒸気量
特に宮崎のような夏に湿気が多い区域にには防湿層の施工はとても大切です!
断熱材の施工に関して、各ビルダーさんに断熱材の施工に際して防湿シートは施工していますか?
と尋ねてください。 ウレタン吹き付ければ防湿層の施工は必要無いですは 危険です!
計算上防湿層の施工が不要であるという結果が出ても防湿層は繊維系断熱材については
念のために防湿槽の施工は必要だとデザインハウス宮崎では考えています。
当社施工は、高性能グラスウールと防湿層(気密シート)施工は標準仕様です
また、硬質ウレタンフォームのデメリットとしては可燃性であり燃えてしまうと
有毒なガスを発するという怖い一面もあります。
また、吹き付けるタイプの断熱材は、隙間なく施工できますが、吹き付けたあとは壁や柱から
断熱材がはみ出ていますので、出っ張ったところをカットする必要があります。
出っ張ったところをカットする際に、隙間が生じてしまうことがあるため、丁寧に作業しないと
隙間だらけになってしまうんですね。
施工業者の技術力によるところも大きいといえます。
その点、グラスウールは、かべに隙間なく張り込んでいけば良いので
施工者の技術力にも左右されにくいですね。
グラスウールは、安全、安心 お財布にも優しい 優秀な断熱材なんです!😀
ご理解いただければ幸いです